こんにちは!RYU U編集部です。

前回の続き、ドイツに留学されていた遠藤さんへのインタビュー記事第3回になります!今回は、インタビュー組の気の赴くままに幅広くさまざまなことを聞きました。興味のあるところだけでも、もちろん記事全部読んでいただいても構いません。皆さんの楽しみ方にお任せします。

では、どうぞ!

留学先の大学にいたときはどんな一週間でしたか?

月曜日は8:00〜12:00までぶっ続けて英語(語学)の授業がありました。なので大体6,7時頃に起きてましたね。それが終わった後は、大学にあるシステムの「言語タンデム」っていうのをしてました。言語パートナーを見つけて、その言語で1〜2時間お話しするっていうやつのことなんですけど。

火曜日は学校は無かって、水曜日は15:00〜18:00までドイツ語の勉強してました。

木曜日は、僕がいたデュイスブルクの街から電車で南に20分くらいのところにあるデュッセルドルフって街に行って古着を売るボランティアをしていました。売り上げはベナン共和国に寄付して学校とか病院を作る資金にしていました。

金曜日は三時間強ドイツ語の授業を受けていました。それ以外はほとんど何もして無かったですね。日本人がいなかったので連むこともなかったし、海外だからBBQとかしたいなって思うんですけど周りがイスラム教徒ばかりで肉食えないかつ酒飲めないみたいな感じで。BBQしてる寮もあったんですけどそこが遠くて、全く情報入って来ませんでしたね。ほとんどお家で勉強してました(笑)

授業は一コマ何分でしたか?

それが、授業によりけりで。一コマ一時間もあれば長くて四時間とかも平気でありましたね。ただその時間によって単位が変わってくるみたいなシステムでした。本当に人によって不規則でしたね。

古着を売るボランティアをされていたそうですが、それからどんなことを得ましたか

人の繋がりと、低所得者層の人との経験ですかね。

人との繋がりっていうのは、集めた古着とか文房具を売るバザーをしていた時のことです。ただそれやってるだけじゃなくて、もっと自分から話しかけたりしてもいいんじゃないかって思って、ある女性に話しかけたんですね。ナンパじゃないっすよ(笑)。そしたらその方が偶然教育系のフリーランサーだったんですよ。僕がまさにやりたいことをしていた方だったので、その場で連絡先交換したことがありました。そしたらその方、フリーランスしながら学校でも働いているとのことで、その人づてにいろいろな教育関係者と知り合うことができて、人脈が広がりましたね。本当に良かったなと思います。

低所得者との経験ていうのは、ただそういう人たちがいることを知ったっていうだけなんですけど。僕が見た方は、50円とか100円で売ってるお皿とか服を買って嬉しそうに「これ生まれた子供へのプレゼントなんだ」って話をされてて。日本ではあまり中古のものを子供にプレゼントするってないじゃないですか。トイザらスとかで買うのが普通で。でもそうじゃない、それでも幸せそうに話す人たちを見て。ちょっと考えさせられましたね。あ、後は匂いも気になりましたね(笑) 買いに来たお客さんの匂いで「あ、この人多分ここ何日か風呂入ってないな」とか、何日も同じ服着ていたりとか。まあ、普通に生活していたら出会えていなかったような人と出会えて、こんな世界もあるんだな、っていう気づきもありましたし、それが自分の経験を深めてくれたのかななんて思ったりもしています。

遠藤さんの周りにはイスラム教徒の方が多かったそうですが、それはドイツ留学生にその類の方達が多かったのでしょうか?

いえ、自分の居た寮にたまたまイスラム教徒が多かったってだけの話です。(僕の場合は)実はその辺寮によって全然違っていました。日本人ばっかの寮、白色人種、中国人ばっかとかの寮もあってめちゃくちゃ偏ってましたね。だからなんでか僕だけハブられたみたいな、めっちゃ僻地やんって(笑)

寮を追い出されたことがあったとかなかったとか

えっと、寮って契約期間があるじゃないですか。それで俺1年間の留学だからてっきりその寮に1年間住みこむんだろうなって思ってたんですけど。クリスマス頃のある日突然部屋のドアすごい音で叩かれて。「なんやねん」って思いながら開けたらごっついガタイの大家さんで、「おいお前、出るぞ」って感じで言われて。どういうことですかって聞き返したら書類みたいなの出されて「12月27日まで」って書かれてたんですね。それでも飲み込めずに「俺1年間留学だけども」って言ったら「いやここ(この寮)では12月27日までだから」って。「一週間で出て」って突然言われて。そんな急に対応できないし契約とかわかんないからそこから一週間「言語タンデム」のパートナーに付き添ってもらって新しい家見つけてもらって、ひたすら期限までに引っ越しするってのをやってました。半分追い出されたみたいな感じですね。

追い出されたはちょっと盛りましたけど(笑)でもやばいっすよね。自分しっかりしろよって(笑)

ドイツではセクシュアルマイノリティの方とかいましたか?

多いかどうかはちょっとなんとも言えないですね。ですが、すごいみんな日本よりその辺オープンでしたね。二人だけでした、俺の周りでは。周りのみんなもそれを認めてるし、本人も「私はこうだから」っていうのをしっかり主張してて。だからまあいる分には居ましたね。

あ、あとベルリンに行ったことがあるんですけど。その直前にどうやらレインボー祭りっていうのがあったらしくて。虹色(虹色は性的少数のシンボルで、多様性を尊重すると言った意味がある)のシールが町の壁とかに貼られていたのを見ました。ですが、そのシールの上にスプレーでバッテンつけられてて「くたばれ」みたいなのが書かれてるのも見ました。

だから認められてるところもあるし、それに反感するところもあるんだなって知りました。日本よりちゃんと自分はこうだって主張してるけど、確実にそれに反対する意見の人も主張してるんだなってことは知れました。

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いやあ〜、とても興味深い話がありましたね。筆者はボランティアの時の積極性に目を見開く思いでしたね。留学に行くことの先に何か目標があれば、その環境をふんだんに活かして、積極的に動くことができる。現状に甘んじず、積極的に行動することの大切さを改めて知れました。

皆さんはなんの話に目が止まりましたか?どの話が面白いと思いましたか?それを読んで、どう感じましたか?よろしければコメントなど、どしどしお待ちしております!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

インタビュー:寺澤、福井、中嶌、野田     記事編集(筆者):村中

次回予告

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お楽しみに!