こんにちは!かすみです!

今回はイギリスに留学されている後藤さくらさんへのインタビュー第3回をお届けします!

第1回 第2回 第3回→ 第4回 第5回 もあわせて、ぜひ読んでみてください😊)

今回は特に人生の岐路に立つ人や大学3年生の人たちにはぜひ読んでいただきたい内容です!

それでは続きをどうぞ!

(姉がいるとのお話から)お姉さんは何歳ですか?

2歳離れてるんですけど学年は3つ離れてて、1999年生まれだから今22歳ですね。

最終的に教育学に興味を持った理由は何ですか?

最初は経済をやろうと思ってました。

親が経済学を学んでいて兄も経済学を選んでいたし、就職に良さそうだなぁと。

とりあえず経済学にしようと思って IB(国際バカロレア)で経済学を選んだ時に、最初、マクロ経済をやっているときは面白かったんですけど、ミクロ経済に入っていくうちにどんどん数学的要素が出てきて、これは私がやりたいことじゃないなって思ったんですよね。

その過程で、自分が興味あるのは数学的なことよりも社会がどうなっているのかとかそういう仕組みの方に興味があるんだっていうことに気づいて。

その後、社会学に興味を持ったんですけど、父に「社会学を学んでその後どうするの?っていうところがあるよ」って言われてどうしようと足が止まった時に、学校で1番尊敬している好きな経済学の先生がいらっしゃるんですけど、その先生にあまり勉強ができない子達に対して「放課後教えてくれてあげないか」と言われて教えてあげてて。

それで先生に「Sakuraって教えるの上手いよね」って言われて。深い意味をもって言われたわけではないんですけど、好きな先生にそんなこと言われたらなんか嬉しくて笑

その先生がロールモデルになりつつあったので、教師になるのもありかもしれないと最初思いました。

よくよく向き合ってみたら今まで楽しかった課外活動は教える仕事が入っているものが多かったし、 確かに楽しんでずっとやれるかもって思ったのが最初で、次に教師になるためにどうしたらいいんだろうって調べ始めたら、教育学っていうものが存在することを知って。

突き詰めたら、イギリスには教師になるための教育学じゃない、教育学者になるための教育学、教育を対象にして勉強する学問が存在することを知りました。

それを詳しく大学の Web サイトで見た時に、具体的な学習内容やモジュールクラスのリストがあったんですけど、タイトルを見ただけでワクワクするものばっかりで。

例えば「グローバル社会における教育について」とか「教育とデジタルをどう組み合わせていくのか」とか「教育の歴史について」とか、それを見て自分がワクワクしたんですよね。

こんなことを学んで大学生活を過ごしたら絶対楽しいだろうなと思って、「教師になりたい」っていう気持ちから「教育について考えたい」っていう気持ちに変わって…

私の個人的な話になるんですけど、小学校は普通に日本で過ごしてて一時期すごく悪い、絶対勉強しないタイプの子供だったんですね笑

数学ドリルは後ろの答えをコピーするし、みたいな笑

漢字テストで30点取ったこともあるくらい結構勉強が苦手というか好きじゃないタイプの人だったんですけど、最終的には高校の時、学校でトップ1%ぐらいに入る成績をずっと修めてました。

自分ではいつの間にか変わってたと思っていたんですけど、何かきっかけがあるんじゃないかなって自分のことを考え始めた時に、引っ越しを繰り返したり、いろんな教育、 インター(インターナショナルスクール)とか現地校国際部とかそういう経験を繰り返したりした時に、最終的に自分に合う教育を見つけて、そういう過程の中で私のやる気の出し方が分かったのかなっていう風に思いました。

でも私みたいに環境がコロコロ変わるのって珍しいし、 みんなができることじゃない。

日本の教育や自分が今置かれている状況の教育が合っていない人も絶対いると思うし、今の社会の構造でそれを抜け出す方法とかあんまりないじゃないですか。

本当は私みたいに元々は勉強できない、そういうのが分からない子達も、新しい環境に行けば能力値を上げられるかもしれないのに、自分が経験してきた教育での成績の変化がどうしてなのかっていうところと自分の思う社会、当時は社会の人が幸せになるためには全員が自分の長所を活かして生きていけば多分幸せになれるっていう持論があったんですけど、それを実現化していくためには教育っていうツールがいいのかなとか。

だんだん本当に「教育」っていうフレーズに関することに興味を持ってきて、自分の生きてきたものにもずっと繋がっているしっていうところで、ときめきと好奇心と頭で考えてどうこうではなく、先にこれやりたいことだなっていう風に直感的に感じたので、教育学になったっていう…結構まとまってないんですけど笑

すごいと思いました。やっぱり実際に海外にいる人だからこそ、考えがしっかりしているなって思いました笑

つまり、先生じゃなくて教育学者ですよね?

そのロールモデルの先生はどういう感じの人なんですか?厳しい人ですか?

インド人の先生だったんですけど…

インド人の先生!笑

50何歳なので私の母ぐらいの歳の先生で、それこそ本当に子供を見るように育てる人だなっていうのはずっと感じてました。

それでIB(国際バカロレア)を教えてくれてた先生なんですけど、国際バカロレアの経済学を教えてくれてた先生で、 IBを教えてくれるのにすごく長(た)けている、慣れてる先生で、こうすれば成績上がるとかそういうのも分かっていらっしゃって。

その上で、 自分がうまく教えることに自信のある方で、だから安心感があるっていうのもそうだし、やっぱり高校生なんで忙しくなったら授業中寝ちゃったりとか、やる気なくなるとかそういうことあるじゃないですか?

そういう時に一旦授業止めて「みんなそんなに疲れてるなら、顔洗ってきなさい」とか言って笑

授業でも雑談をしてくれる先生で、すごく余裕がある先生なんですよね。態度とかいろんなものに。

それで「私はみんなに絶対良い成績取らせるから」っていうのを最初から断言していらっしゃって。

カッコいいんですよね。なんか母のような優しさと包容力がある先生で、彼女(先生)の私生活を知っているわけじゃないけど、きっと私生活も充実してて自分でコントロールできる人なんだなっていうのが見て取れて。

めちゃめちゃ憧れてます。今でも私のロールモデルです。

自分の意見をちゃんと持って、ベジタリアンかビーガン?の先生だったんですけど、そういうことも雑談した時に話してくれて。

なんか悟ってるなっていう雰囲気もありましたね、 それこそ余裕もそうですけど悟ってるから余裕がある感じで、それがすごいカッコよかった。

インドの先生って私のイメージですけど、ガンジーってインド人でしたっけ?ガンジーのような雰囲気がありますね笑 その方は経済学専門の先生ですか?

そうですね。

でも絶対に頭がいいですよね…。

いくら好きな先生が教えてても経済学には興味なくなりましたね笑

やっぱり向いてないといけないなっていうのはすごく思いました。

嫌いな先生とか苦手な先生だったら先生が悪かったなって思って、大学でも経済を選んでた可能性はなくはないんですけど、好きな先生でも興味なかったんで笑

今の生活で大変なことや悩んでることはありますか?

やっぱりさっき言ってたみたいに、将来どうしようっていうのを考えなきゃいけない時期になって来年が最終学年で、院に行ったら、来年が始まる頃には院に進学の準備を始めないといけないし、就職するならもう早い子は就活始めてる子もいて。

それもやらなきゃいけないし、すごく未来に対するプレッシャーと不安が多くて。

元々勉強を結構楽しんでやってて好きだったので。

去年大学が始まった時も1学期目とかはすごく楽しくてワクワクして学んでたんですけど、だんだん学問へのやる気の低下を感じていて、(大学)1年の時ほど授業に集中できなくなっている自分がいて。

内容は面白いんですけどスイッチが入ってないみたいな感じで、すごく自己嫌悪してるんですよ。それでここ最近自己分析をずっとしてるんですけど、 IBで2年間ずっと頑張ってこれたのは未来に希望があったからだなって思ったんですよね。

大学に行くっていう目標と大学生活が輝かしいものになるっていう謎の自信と希望があったので頑張れてて、特に大学に入学した時も大学院まで行くつもりで来たんですよね。

イギリスって大学院が1年で終わるので4年間で卒業できるっていうのがまぁ魅力だなと。なので大学院に行くつもりで、大学院はもっとネームバリューがある場所に行って、オックスフォードとかで勉強したいなとか勝手に想像して楽しみになってたので、そのためにいい成績とらなきゃと思って勉強頑張ってたんですけど、だんだん勉強していくうちに、自分は学者になれないなって感じてきてるんですよ。

元々学者になるつもりで入ったわけじゃないけど、やっぱり院に行くって結構リサーチしたりとか、 そうなっていく中で自分に向いてないかもって思ったりとか。

やっぱり天才とか言われる人達って自分で勝手に好きな分野を突き詰めていくじゃないですか。私は趣味ではそういうことがあっても、教育において暇な時に教育の本を読もうとかならないなって気づいて。

強制力がないと読まない自分がいて、そういうのを見てると「私なんかが院に行くんだろうか」って思ったし、「院に行って楽しいんだろうか」っていう不安の方がだんだんでかくなってて。

そんなに院で楽しく過ごしていける自分がイメージできなくなったんですよね。

それで1年で院が終わるって魅力的に感じるんですけど、実際結構詰め込むっていうのもありまして…。

今でも結構詰め込んで生活していて、3年間で大学の学部が終わるっていうのは魅力ですけどやっぱり詰め込んでいるところがあるので、この生活をずっと続けるのかって思ったら何もワクワクしなくて…笑

もちろん就職するっていう選択肢もあるんですけど、今自分が何をしたいのか定まってない中で、この仕事をしたら自分はすごいワクワクするだろうっていうのがなくて。

未来に希望、ワクワク、ときめきがないから今頑張れないんだなっていうことに気づいて…

その原因は単純に情報が足りてないからだっていうことに最近気付いて。

高校の時は大学生の人に話を聞きに行ったりとか、情報を高校がくれたりとか、こういう生活やこういう大学があるんだとか。

今、大学院を選ぶにあたってちゃんと自分で調べて行かなきゃいけないし、就職するにあたってもどの界隈がいいか、どういう職種がいいかっていうのは自分で調べていかないといけないって中で、あんまりそこら辺をちゃんと調べられてなかったなと思って。

知らないから、知らない選択肢もあるからワクワクもしないし希望も持てないことに気づいて、選択肢を増やすためにもっと情報を集めないとなっていうことに最近気付いて。

今学期中は忙しくてあんまりそこに時間を割けないので、夏休みにもっと調べるっていう事に時間を使う生活をしようっていう風に決めて、今は夏休みがワクワクしてます!

夏休みにたくさん本を読んで何をしたいかとか知りたいし、いろんな人に話を聞きたい。

あとは旅をしたいなって思ってて笑

今はどの院に行きたいか、就職するならどんな職業がいいかっていうことや自分を見つめ直す機会が作れるように計画してるんですけど。

(2021年)9月から2年生が始まったんですけど、9月・10月・11月の中旬まで結構ずっと悩んでて生きてても楽しくないなって…。

生きてることはすごい楽しくて、友達と遊んでるその瞬間は楽しいんですけど、未来のことを考えていろいろやんなきゃいけなくなった時に、 勉強しないといけないってなった時に全然楽しくなくて…悩んでたんですけど。

自分に情報が足りてないから、こんな風になっているんだっていうことに気づいた後、じゃあそれをするために夏休みに旅しようって決めた途端、ちょっと未来が楽しみになったので。ちょっとだけ前進してはいるんですけど、大学生だと誰でもぶつかる壁だと思うんですけど就活とか未来っていう。それに私も今ぶつかってます。

だから、日本の大学生とあんまり変わんないと思います笑

…と今回はここまでです! 次回 #4をお楽しみに!