こんにちは!かすみです!
大変お待たせしました💦
今回はイギリスに留学されている後藤さくらさんへのインタビュー第5回をお届けします!
第1回 第2回 第3回 第4回 もぜひ合わせて読んで見てください😊
完結編のため、あとがきも少しあります!
それでは続きをどうぞ!
(後藤さん)
大学って誰と仲良くなりたいかって自分で選べるじゃないですか。
今は日本人と固まっていることが多いので割と日本語喋っていますね。
私が予想してた海外で生活する人のイメージが変わりました。
海外の人のアイデンティティに寄っていて、日本にいた期間が短いからこそ、日本に対する愛着はそれほどないのでは…と思っていました。
いいイメージだと嬉しいです笑
日本はとっても素敵な場所だと思います。
では、ここまで海外で大変だったことや苦しかったことを聞いてきたのですが、逆に楽しかったことはありますか?
そうですね。でも全体的に楽しかったです。今回結構ネガティブな話に焦点当てて話していたと思うんですけど、全体的に楽しかったからこそ、これが楽しかったというものがパッと思い浮かびません笑
中学・高校・大学(現在)のどの時代の話が良いかによるかもしれません。
では、今のイギリスでの生活で楽しいことはありますか?
やっぱり親元離れて暮らすっていう初めての経験をしていて、知っている場所でもないので自分で色々と開拓しています。
私は結構料理が好きなんですけど、スーパーに売っているものが日本と大分違うので日本で作っているものと同じものは作れません。
なので新しい料理を開拓したり、海外の子と暮らしているのでその子と料理し合ってお互いの料理・調理・調味料を教えあったりと異文化交流的なところですごく楽しいなと感じます。刺激があります。
外に出てるだけで刺激がある環境は自分が慣れている場所では経験できないことだと思うので、それは中・高の時もそうだと思います。外に出るだけで中国語ばっかりでしたし…笑
嫌なこともあるけど、やっぱり刺激が多くて楽しいです。
あと、イギリスは公園が多いんですよ。今住んでいる場所から徒歩3分くらいのところに大きな公園があって、すごく綺麗な場所です。朝とかはすごく綺麗なんですよ。
1周しようと思ったら数時間かかるみたいな。横断するだけでも2、30分はかかります。
で、公園の中に駅がないので意外とアクセスしにくいんですよ。
距離的には近いのに電車とかバスが通っていないので、回っていくか、中通って行かないといけないので、結構大変です笑
今まで東京や上海とか都会に住んできたんですよ。ロンドンも都会だけど自然がある場所が多いです。あまり高い建物を建ててはいけないというルールがあるのかもしれないですけど、ヨーロッパの、いわゆる綺麗な家の街並みなので「都会なのに自分が知ってる都会じゃない」のがすごく新鮮ですね。 昔の建物がすごい残っていますし。
ロンドンの中でも治安が良いエリアに住んでいるので、割と最近夜出歩いています笑 ちょっと気分転換に笑
夜3時に起きてること少ないんですけど、ちょっと悩んでる時に夜起きちゃって笑
ちょっと出かけるみたいなことがありまして。大学生っぽいなあと思いながら笑
めちゃくちゃ満喫してますね笑
してます笑 大学生の自由な時間というか、そういうのを貸しつつイギリスでしかできないことができたらいいなと思っていますね。
今の楽しさは上海に住んでいた時とは違う楽しさですか?
上海に住んでいた時も今の生活とは違う楽しさがありましたか?
上海に住んでた時は選んで進んでいなかったというのもあってあんまり上海っぽいことをしてこなかったんですよね。
友達と遊ぶことはあったんですけど、上海の何が楽しかったかって上海の移り変わりを見れたことが私的に大きくて。
上海って私がいた6年間ですごく変わったんですよ。
一応スタバもあったんですけど、スタバのご飯がまずかったんですよ。
そのレベルだったので都会じゃないし、ここを都会とは呼びたくないって思われるので…笑
ショッピングモールもあるんですけど、日本にはああいうショッピングモールはないと思います。廃墟っぽい感じであったり、トイレがめちゃくちゃ汚かったり、全然ブランドも入ってなかったりみたいな。中国の謎のブランドが入っている、みたいな。
そういうショッピングモールばっかりで全然街が綺麗じゃなかったんですけど、3年くらい経ったらだんだんミッドタウンとかそういうレベルの綺麗なショッピングモールとかも増えてきて。
スタバも美味しくなってきて、海外の有名なお店も増えてきて、上海発の綺麗なお店も増えてきて、街並みも綺麗になってきて、人々の洋服もだんだん洗練されてきて、日本で言われるオシャレに近づいてきて。
6年前とかパジャマみたいな格好だったからそれが段々とみんな美意識高くなってきて、みたいな。
6年経った今では本当にあの頃が信じられないくらい、正直東京と同レベルか、もしかしたらそれ以上の都会なんじゃないかと思えるぐらい成長を遂げてて。
その移り変わりを実際に住みながら見ていたのはめちゃめちゃいい経験だったし、面白かったなと思いますね。
自分の変化というよりは、「街に対する変化が楽しかった」ということでしょうか?
そうですね。めちゃめちゃいい経験で、やっぱり中国の偉大さを知ったというか。
「中国すげぇ!」って笑
確かに日本にもニュースは流れてきますからね笑
自分自身、中国で経験して楽しかったのは普通にタピオカがめっちゃ安くて美味しかったことですね笑
一時期ストレス溜まりすぎて学校帰りにほぼ毎日飲んでたんですけど、太りました笑
日本の半額で日本の倍のサイズなんですよ。
そのサイズのやつを300円くらいで飲めるから「普通に買っちゃう」みたいな。
日本のJKみたいですね笑
確かに笑
日本で流行る前からタピオカが流行ってて、日本でブームが来たら自分も日本のブームに上海でのるのはおかしいけど、のろうぜってなって「お昼タピるわ!」みたいな。
でも最終的に上海にいた残り2、3年くらいで、タピオカの後に出たのがフルーツティーだったんですけど、めちゃめちゃフルーツティーにハマってました。
フルーツティーは日本ではそんなに…
日本では流行らなかったので私も驚いたんですけど、コロナ前に上海で一番有名な、中国で一番有名なフルーツティーの店が日本の渋谷に出店されるってなってたんですけどコロナでなくなっちゃって…。結局どうなんだろう…。
私はすごく楽しみにしてたんですけど。
結構上海でもお金持ちが増えてきて、美意識が高くなって、流行りとかにも敏感になって、上海の中でも流行りとか廃れていくものが色々あるのは面白かったです笑
それだけ移り変わりが早かったってことですよね。
そうですね。
では、今まで留学や海外の生活を経験してきて、世界観や価値観がどう変わったか分かりますか?
元々どういう価値観を持っていたかについてはお聞きしてないのですが、どう変わったかというのを教えていただけますか?
IB(インターナショナルバカロレア)とか、今まで日本の教育しか受けてなかった時にその後イギリスだったり、一応カナダ式の学校にもいたんですけど、中国のカリキュラムに入ったり色々としていく中で、日本主体じゃない話し方で教育を受けて、いろんな角度から物事って見れるんだなって思って。
例えば、歴史の地形とか特に顕著に表れると思うんですけど、基本的に日本の縄文時代から歴史の授業が始まって日本の話しかしてないじゃないですか。
世界史とかとれば別の話ですけど、 私が小学生まで学んでたことがそういうことだったので。そういう時代の話をカナディアン式のインター(インターナショナルスクール)に1年いたんですけど、その時はバイキングの話を歴史で学んで、こっちで学ぼうと思ったらこういう視点になるんだなというか、その国のプログラムだからそういう視点になるんだなっていうのを知って。
それを踏まえてIBを始めた時に、 IBはいろんな国で受けられてて「グローバルシチズンシップ」みたいなのを大事にしてて、どこかの国の人ではなく、この地球上に住んでる者として、どこの国だからこれを優先して学ぶではなく、多角的視点で見て、どこの国の利益ではなく全ての利益というか、ベストなアンサーを出せる人材を作るみたいな感じの。
だから歴史を学ぶ時も本当にどの角度からも学ぶし、他の授業を取った時も1つの国だけではなく、いろんな国とかいろんな人からの視点を大事に学ぶので、そういうのを通して、自分のアイデンティティがなんなのかっていうのをすごく見つめる時間になったと思います。自分を知るためには「個を知るには他を知る」っていうのがあると思ってて、他人がいるから自分がいるし、自分が誰かっていうのを突き詰めるためには他人を知らなきゃいけなくて、世界を知らなきゃいけなくて。
いろんなところを転々としてきたので、世界を知るチャンス・環境がすごい整ってたので、そういう視点をたくさん仕入れることで周りはこうだけど自分はどうなんだろうか、自分を見つめ直すきっかけになって、すごく人として深みがある人間になれたのかなって思いますね。
海外の方がLGBTQとか社会問題に対して理解の深い子が多いとかよく言われますけど、事実そういう傾向はあるなと思います。
自分も中学くらいから現地校国際部(イギリスのカリキュラム)で社会問題に触れるようになって、 他人とか世界を知って自分を振り返ったことで、今まで流れで生きてきたところがあったんですけど、ちゃんと自分で自分の価値観はこれだ、とか自分の軸はこれだっていうのをクリアにして生きて、自分で選択していきたいとか、自分で選択していけるようになった、そんな価値観の違い・成長ができたのかなっていう風に思ってます。
それこそいろんな視点から物事を捉えられるようになったので、この世の中正解なんて何もないと思うので、その中で自分のベストを、自分が思う理想の社会へのベストな回答を自分で考えて生きていけるようになったのかなって思います。
自分の軸が定まったということですか?
それは多分あると思います。
大学受験したタイミングで気づいたことですけど、 私は「自分がときめくものじゃないと心惹かれない」そして同時に「他人軸で生きる傾向がある」なと。
それが最初は嫌だったんですけど、それが自分の特徴だと腑に落ちてきたので、他人に貢献できているのか、とか誰かのためになるのかっていうのが自分の幸せにつながっているので、その2つの軸でこれから色々と選択していきたいし、していくと思います。
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インタビューは以上となります!
これまで全5回にわたってお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
イギリスの公園の多さや上海の成長の速さ・タピオカブームの話も面白かったのですが、やはり最後にお話しいただいた価値観・自分軸の話が強く心に響きました。
日本は世界的に見て特殊な国です。海外に出れば全く違う世界が広がっています。
私は「だからみんな海外に出よう!」ということを言いたいのではなく(海外生活を体験することも勧めますがもっと身近にできることとして)、普段から「なぜ」を考えてほしいのです。
「なぜこの人はこのようなことを言ったのか」「なぜあの人はあんな行動をとったのか」
自分と意見が異なる人に対して理解をすることが結果的に自分の価値観・自分軸の形成に繋がります。
先行きに不安を感じている人、自分が分からなくなっている人は1度立ち止まってみてください。
正解のない世の中で自分なりに答えを考え、選ぶことのできる人間は強くなれます。
[…] …と今回はここまでです! 次回 #5をお楽しみに! […]
[…] (第1回 第2回 第3回 第4回 第5回) […]